問題15 現代社会における人々の働き方に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 成果主義とは,終身雇用制のもとで,長期間にわたるその人の会社への貢献を多方面から幹部が判断し,賃金や昇進の処遇に反映させる仕組みのことである。
2 非典型雇用とは,労使協定に基づいて,仕事の進め方や時間配分について労働者に任され,みなし労働時間をもって働いたものとする専門職の働き方のことである。
3 フリーターとは,学校に通うことや職業司訓練を受けることもなく,雇用機会を得られずに家事手伝いに従事する低年齢の若者層のことである。
4 ワーク・ライフ・バランスとは,男性・女性共に,仕事と家事,出産・育児や介護などとの両立を図って,多様な働き方・生き方を目指そうとする考え方のことである。
5 均等処遇とは,職業労働の影に隠れて見えにくい家事労働を正当に評価して,家族生活の安定に向けて性別役割分業の適切な改善を目指すことである。
問題16 近代社会の特質に関する次の考え方のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 近代社会の社会的公正には,機会の平等を前提に貢献度に応じて分配する均等原理という考え方がある。
2 近代社会では,コミュニティから人々の関心に基づいた機能的なアソシエーションが派生し,社会分化が一層進む。
3 近代社会では,個人が社会のなかで占める地位を決定するのは業績よりも属性である。
4 社会進化論では,近代社会への移行を産業型社会から軍事型社会への進化であるととらえた。
5 近代社会では,社会移動が常態化したので,ブルジョアジーとプロレタリアートという2つの階級が解消され,階級間の平等が実現した。
問題17 1970年代以降の都市のあり方に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 先進国の都市では人口や雇用の減少,財政の危機などによって都市の衰退が問題となり,それまでの都市化現象から過剰都市化現象への移行が注目されている。
2 資本や情報の国際的移動を結節するグローバル都市では,そのグローバルな活動を担う管理職・専門職が増加し,低賃金移民労働者が減少する。
3 持続可能な社会を目指す視点から都市のあり方が問い直されており,都市形態の側面からは,中心市街地の活性化を図るコンパクトシティが提起されている。
4 脱工業化社会の到来を契機に登場してきたテクノポリス構想では,都市の発展は固有の文化や住民の創造性によってもたらされると説いている。
5 都市住民の生活が高度な情報科学技術に条件づけられている情報都市では,空間の制約を受けない社会関係が発達し,次第に都市間のヒエラルヒーが消滅する。
問題18 現代の家族に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 日本の国勢調査でいう「核家族世帯」とは,夫婦と未婚の子どもからなる世帯のことである。
2 夫婦と子どもからなる家族は,子どもの立場から見れぱT生殖家族」,親夫婦の立場から見れはT定位家族」という概念で表される。
3 ステップファミリーは,共に暮らすカップルの少なくとも一方が,以前のパートナーとの間にできた子どもを伴っている場合に形成される。
4 家族とは,血縁関係により結ぱれた親族ネットワークのなかの同居生活単位を指す。
5 日本の現行民法は,六親等内の血族,配偶者,三親等内の姻族を親族とし,これらすべての関係において絶対的扶養義務があると定めている。
問題19 社会的行為やその働きに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 ヴェーバー(weber, M.)は,行為を行為者にとっての主観的意味から4つの類型に分け,そのなかで目的合理的行為や価値合理的行為に着目して近代の合理性を論じた。
2 ミード(Mead, G.)は,自我のなかでIとmeが行う対話に着目し,その過程で社会性を有する動的な自我が成立してくるとして,鏡に映った自我という考え方を論じた。
3 マルクス(Marx, K.)は,労働を重視しつつも,それが生む剰余価値は私有財産制のもとでは生産手段を有する資本家の正当な取り分であるという考え方を提示した。
4 ゴッフマン(G0丘man, E.)は,人々の微細な自己呈示の背後にもドラマのような社会の台本があり,その台本に縛られる人間像をホモ・ソシオロジクスとして論じた。
5 パーソンズ(parsons, T.)は,潜在的機能や逆機能に着目しつつ,合理性と共通価値に基づく目的一手段関係を追求するコミュニケーション行為の理論を論じた。
問題20 役割概念に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 個人が,将来このような役割を遂行できるようになりたいと望むことを,「役割期待」という。
2 親と子ども,ソーシャルワーカーと利用者などのように,立場性の異なる者の間で役割の分担や調整がうまくいかないことを,「役割葛藤(かっとう)」という。
3 個人が担う複数の役割を両立させていく際の困難さを規定する役割間の類似度を,「役割距雛」という。
4 個人が担うーつの役割に基づく行為や態度を相手によって使い分けることを,「役割分化」という。
5 個人が,他者や集団の観点から自身を見て自らの行為のあり方を形成していく過程を,「役割取得」という。
問題21 環境問題のとらえ方に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさし、
1 自然環境主義とは,生活上の知識や経験の集成である生活文化,地域に固有の環境への働きかけの伝統をもとに,当該地域の居住者の生活の立場から環境問題の所在や解決方法を考えようとする立場である。
2 自然資源の共同管理制度及び共同管理の対象である資源そのものを意味するコモンズは,環境資源の慣習的な共同管理制度を持つ伝統社会では環境保全に役立っていたが,私有財産制の社会には存在しない。
3 環境問題では,被害・苦痛を被る範囲である受苦圏と利益・便益を受ける範囲である受益圏とが一致しないことが多いなか,ニンビー(NIMBY)と呼ばれる社会運動が提起されると,その多くは社会的理解を得て,問題解決の促進に役立っている。
4 環境問題では,低所得層や人種的マイノリティなど社会的弱者に対して被害が集中することがある。このような不平等を是正し,あわせて環境からの便益の分配における不平等も是正しようという考え方を環境正義という。
5 経済成長と環境保全は二律背反的なものであり,技術革新によって環境保全を図ることはできるが,同時に経済成長も持続していくことはできないという考え方をエコロジー的近代化という。